「透析室では、看護師と臨床工学技士さんはどう仕事を分けているの?」
「穿刺や機械操作は、看護師もするのかな?」
病棟から透析への転職を考えるとき、一緒に働く職種や役割分担は気になるところだと思います。
私は病棟勤務を経験したあと、透析クリニックで約10年働いています。私の職場では、看護師と臨床工学技士が共通して担当する仕事が多くあります。
同じ透析業務を担いながら、機械の管理や処置などでは、それぞれの専門性を活かして協力しています。
この記事では、私の職場での役割分担と、技士さんを心強く感じる場面を紹介します。分担は施設によって異なります。ここで紹介するのは一施設の例で、各職種が実施できる業務の範囲を定めるものではありません。
看護師と臨床工学技士の役割分担|私の職場の例
主な業務をまとめると、私の職場では次のように分担しています。
| 業務 | 私の職場での担当 |
|---|---|
| 穿刺・返血・機械の準備 | 看護師・臨床工学技士の両方 |
| 透析中の血圧低下への対応 | 看護師・臨床工学技士の両方 |
| 食事・水分などの生活指導 | 看護師・臨床工学技士の両方 |
| 通常の穿刺が難しい方へのエコー下穿刺 | 臨床工学技士 |
| 機械のメンテナンス・トラブル対応 | 臨床工学技士 |
| 処置・フットケアなど | 看護師 |
「看護師は患者さんへの対応、技士さんは機械」と完全に分かれているわけではありません。共通して行う仕事もあれば、それぞれが担当する仕事もあります。
穿刺・返血・機械の準備は、どちらも担当する
看護師も機械の準備や操作を行う
私の職場では、穿刺・返血・機械の準備は、看護師も技士さんも同じように担当しています。
技士さんがいるからといって、看護師は機械操作を覚えなくてもよい、というわけではありません。看護師も、自分が担当する仕事に必要な操作を学びます。
私自身も、最初は機械に戸惑いましたが、何度も実践することで少しずつ覚えていきました。分からないことがあれば、今も技士さんに相談しています。
操作に慣れるまでの経験は、「透析看護師は機械が苦手でも大丈夫?操作に慣れるまでのリアル」で紹介しています。
血圧低下への対応や生活指導も、両方が行う
私の職場では、透析中の血圧低下への対応も、看護師と技士さんの両方が行っています。食事や水分などの生活指導についても同じです。
つまり、技士さんも機械だけを見ているのではなく、患者さんへの対応に関わっています。
具体的な対応や指導の進め方は施設によって異なりますが、私の職場では、患者さんを支える仕事を両方の職種が担っています。
技士さんを心強く感じるのは、難しい穿刺や機械で困ったとき
通常の穿刺が難しい方には、技士さんがエコー下穿刺を行う
私の職場では、通常の穿刺では難しい患者さんについて、エコー下穿刺は技士さんが担当しています。
私が技士さんを特に心強く感じるのは、こうした難しい患者さんの穿刺に対応してくれる場面です。
一人で難しさを抱え込まず、対応できるスタッフに相談できることは、大きな支えになっています。
なお、これは私の職場での分担です。「エコー下穿刺は看護師が担当しない」と一律に決まっているという意味ではありません。
機械のメンテナンス・トラブル対応
機械のメンテナンスやトラブル対応も、私の職場では技士さんが行っています。
日々の準備や操作は看護師も担当しますが、機械で分からないことや問題があったときには、技士さんへ相談しています。
約10年働いた今でも、機械のことで分からないときは、すぐに技士さんに相談します。

難しい患者さんの穿刺や、機械で困ったときに対応してくれる。
そんな場面で心強く感じます。
長く働いているからといって、何でも自分だけで解決しようとする必要はないと思います。分からないときに相談でき、対応してもらえることが安心につながっています。
看護師は処置やフットケアなどを担当する
一方、私の職場では、処置やフットケアなどは看護師が担当しています。
穿刺や返血、機械の準備といった共通の業務に加えて、こうしたケアにも関わるのが看護師の仕事です。
透析看護師の仕事を「針を刺して機械を操作すること」とイメージしている方もいるかもしれませんが、実際には処置やケアも行っています。
どんな処置をどこまで担当するかは施設によって異なります。求人を検討するときは、透析の開始・終了に関わる業務だけでなく、ほかにどのような看護を行っているかも聞いてみるとよいと思います。
共通する仕事が多いからこそ、確認と相談が大切
看護師と技士さんが同じ業務を行う場面もあれば、それぞれが中心となる場面もあります。
私が大切だと感じるのは、すべてを一人で抱えることではなく、分からないことをそのままにせず、必要なときに相談することです。
共通して担当できる仕事であっても、その場で誰が対応しているかを確認し合うことは大切です。役割が重なることと、担当が曖昧なままでよいことは別だと思います。
転職前に確認したい、役割分担と相談体制
同じ透析クリニックでも、役割分担が私の職場と同じとは限りません。見学や面接では、次の点を確認すると入職後の仕事をイメージしやすくなります。
「技士さんがいるか」だけでなく、実際にどんな場面で相談できるかまで聞いておくと安心です。
未経験で入職する方は、役割分担とあわせて教育体制も確認してみてください。
勤務時間や職場の雰囲気など、職場選び全体のポイントはこちらにまとめています。
見学や面接で聞きにくいことは、転職サービスの担当者を通して確認をお願いする方法もあります。
仕事内容や相談体制も確認して転職したい方へ
穿刺の担当や機械トラブル時のサポート、未経験者への教育など、気になる条件を伝えて職場を比較してみましょう。
レバウェル看護で透析クリニックの求人を見る【無料】まとめ|共通の仕事と、それぞれの専門性で支え合う
技士さんを心強く感じるのは、難しい患者さんの穿刺や、機械で分からないこと・問題があったときに対応してくれる場面です。
共通する業務を行いながら、それぞれの専門性を活かして協力する。それが、私の職場での看護師と臨床工学技士の働き方です。
転職を考えている方は、担当する仕事と、困ったときに相談できる体制の両方を確認してみてください。




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